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住吉町
住吉町町内会のブログ
平成25年度定時総会について
平成25年度定時総会が5月24日北海道関内店で開催されました。
・24年度事業報告および収支決算報告
・役員改選
・25年度事業計画および収支予算案  が承認されました。
今後とも、町内会活動にご理解、ご協力を賜りますようお願い致します。

防災コラムNo1 非常食を考えよう
いつ起こるかわからない災害に備えて、非常食を用意している家庭・事業所も多いです。非常食はどれくらい備える必要があるでしょうか? 3日分を用意すれば十分と思われるかもしれません。しかし、3日分というのは最小限という意味合いであり、決して十分な量ではないのです。まず一般的に言われている「3日分の備蓄」についての根拠を説明しますと、過去の災害では発災後3日経てば道路状況も改善し、流通が回復することで外部から物資が届くという経験からきています。

神奈川県では平成21年3月に地震被害想定調査を実施しました。万一、首都直下地震や東海地震が起これば、1都3県が同時に被災するといった未曾有の被害が発生することが予想されます。道路の損壊、細街路閉塞による通行支障などで外部からの支援が届かないことや、被災者数が膨大な人数になることから配給物資の不足といった事態になるかもしれません。その場合、発災後3日は自治体や家庭・事業所等で備蓄したもので賄うとしても、3日目以降に食べるものが底をつき、食糧を買おうにも売り切れ状態になる可能性もあります。つまり、非常食で本当に問題になるのは3日目以降かもしれません。

発生確率が非常に高いと指摘されている東海地震や首都直下地震では、これまでの震災で未体験な被害が起こることが考えられています。そのため2週間分程度の非常食と水を用意することをお勧めします。

非常食を用意したら忘れずに実施してほしいのが賞味期限の管理です。市販されている非常食の賞味期限は3年や5年のように長期間であることが多いため、毎年確認する必要はないかもしれませんが、定期的に確認するというのも一案です。

2週間分の食料備蓄を実行するにあたり、一人1日2食で計算しても4人家族ならば112食分を用意することになり、備蓄場所や費用の問題が出てきます。そこで、保存期間は長いけれども割高な非常食にこだわらず、日常食品を活用する方法もあります。そこらを利用して非常時の献立を考えてみましょう。例えば、

1.レトルトのカレーとパックのご飯でカレーライス
2.ゆでた麺にレトルトのパスタソースをからめたスパゲティ
3.ゆでたそうめんと粉末のつゆを使ったにゅうめん
4.レトルトのどんぶりの具とパックのご飯でどんぶり飯

他にも、ふりかけご飯、ぞうすい、お粥、スープ(コーンポタージュ、かぼちゃ、クラムチャウダー、野菜)など、お湯で温める、お湯を注ぐだけでできるものがたくさんあります。
賞味期限は1年と短いですが、普段の食事の中で食べたら補充するという消費システムであれば常に2週間分のストックを無理なく用意できるのでは。しかもスーパーの特売やセール時には、安く買い揃えられるのでお財布にもやさしいという利点があります。

災害に備えて非常食を一度は用意したけれど、賞味期限が切れてからは備えていないという声をよく耳にします。災害はいつ来るかわかりません。無理なく継続して備える方法にすることが大事です。
(綾瀬市防災アドバイザーコラムより転記)